妖怪とか江戸とかが好き。明治もいいよね。あと魔法とかファンタジーもいいよね。ようはS(すこし)F(ふしぎ)の世界が好きという感じの漫画紹介。
- 緑川ゆき『夏目友人帳』
- ヤマザキコレ『魔法使いの嫁』
- 奈良一平『ネコあね。』
- 永尾まる『猫絵十兵衛 御伽草紙』
- 小竹田貴弘『いかさま博覧亭』
- 鷹野久『向ヒ兎堂日記』
- 染屋カイコ『かみあり』
- 小雨大豆『九十九の満月』
- あわせて読みたい
サイエンス・フィクションは出てきませんヨ。
緑川ゆき『夏目友人帳』
しょっぱなから江戸でも明治でもないし、有名妖怪が出てくるわけでもないけど、アニメなどにもなった有名どころから。
よく名前を聞くような妖怪などではなく、オリジナル(元ネタはいろいろありそう?)の土着神的な存在が出てくることが多い。舞台は現代のちょっと田舎(電車ですぐ都会に出れそうなところ)。ひとと違うものが見える主人公が苦悩しながら、いろんな人や存在と出会って成長していくものがたり。全体的に丁寧でゆっくりとした時間を感じるお話。現在も連載中。
- 作者: 緑川ゆき
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2005/10/05
- メディア: コミック
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花とゆめコミックスといえば女の子向けというイメージが強いが、硬派なオタクのおじさんがアニメから入って原作にもはまっていた。いちゃこらするような恋愛色がほぼ0だからかな。ちなみに私はアニメのほうはよく知りません。
曰く「( ;∀;) イイハナシダナー」。
ヤマザキコレ『魔法使いの嫁』
こちらも売れてるのですこしふしぎ漫画好きなら知らないひとのほうが少なそう。
魔法とファンタジーのお話。ファンタジーと言っても魔法でバトルしたり世界を冒険して周ったりという話ではない。舞台は現代に近いイギリスがモデル(あるいはそのもの?)。目に見えないけど近くにいる不思議な隣人たち(いわゆる妖精など)と、それらが見える少女が、(こちらも)苦悩しながらいろんな存在と出会って成長していくものがたり。通称まほよめ、連載中。
あと毎度帯に「人外×少女」って書かれてるとおり、人外である同居人との不思議な関係もたまらん。
- 作者: ヤマザキコレ
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2014/06/14
- メディア: Kindle版
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ヤマザキさんの他の漫画も好きです。
- 作者: ヤマザキコレ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: Kindle版
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すこしふしぎ漫画じゃないけど年齢差がたまらない『ふたりの恋愛書架』も好き。
奈良一平『ネコあね。』
飼っていたネコが猫又になって人に変身し、主人公の「姉」になるおはなし。これだけ聞くとどこのエロ漫画だ、という感じだけど、内容はエロくない、静かでまったりした感じの漫画です。前半は悪く言えば盛り上がりもなくゆるゆるとしているんですが、そこが癒やしだったり。妖怪はお姉さん意外にあんまり出てこないし、主人公はちょっと苦労人だけど普通の学生です。
- 作者: 奈良一平
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/09/17
- メディア: コミック
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6巻で完結していますが、この漫画は最後まで読んで好きになりました。どこかで紹介したいな、と思っていたけどなかなか紹介できなかったのでここで。
永尾まる『猫絵十兵衛 御伽草紙』
江戸!妖怪!猫!!の下町人情話がメイン。もともと猫漫画雑誌の「ねこぱんち」で連載されているので猫がからむ話が多く、猫好き妖怪好きにおすすめ。作者の方の江戸愛、職人愛、猫愛が溢れていて、ちょっとした情景にも江戸らしさがたくさん盛り込まれていて癒やされます。現在連載中(のはず)。
- 作者: 永尾まる
- 出版社/メーカー: 少年画報社
- 発売日: 2008/12/15
- メディア: コミック
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話はたいてい一話完結型。ときどき以前の話と繋がっていたり、登場人物たちの過去の話だったりという回もある。江戸で猫、そして猫「絵」ときたらもちろん歌川国芳!…をモデルにした人も出てきます。
小竹田貴弘『いかさま博覧亭』
すっごい好きなのに、廃刊などで連載雑誌を点々とし、あげくには現在中途半端に「一時停止」となってしまっている…(涙)
舞台は江戸の両国広小路。妖怪馬鹿で見世物小屋の主人と、その周りの人間・妖怪・付喪神のお話。ギャグと人情話の調和みたいな(?)。あとおっぱい。江戸成分についてはそれっぽく、けどそこまで忠実ではない(私はそこは気にしてませんが)。あ、みんな大好き四ツ目屋が出てきますよ四ツ目屋。メタ表現(キャラクターがマンガ表現を理解して使うとか、時代にそぐわない格好するとか)てんこもりなので苦手なひとは注意。私は大好物。
現在購入できる単行本では『怪異いかさま博覧亭』(新装版)全5巻、『いかさま博覧亭』全2巻という流れ。
- 作者: 小竹田貴弘
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/10/15
- メディア: コミック
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- 作者: 小竹田貴弘
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/10/15
- メディア: コミック
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作者のひとはいま別の漫画連載で復活(?)されているのですが…いかさま博覧亭復活してほしいなぁ(ノД`)シクシク ...それにしても第一話から見直すと絵柄変わってらっしゃる。
こちらでも歌川国芳ネタあります。さすがみんな大好き国芳!(と猫!w)
鷹野久『向ヒ兎堂日記』
ところかわってこちらは明治ごろが舞台。妖の見える主人公と文明開化で「ないもの」にされていく妖怪たちのおはなし。政府が「怪談話をすること」さえも取り締まるが、実は裏があって…ということで連載中です。
- 作者: 鷹野久
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/11/09
- メディア: コミック
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鷹野さんの描かれる猫も好きです。最初に見たのは「ねこぱんち」の短編猫漫画でした。
染屋カイコ『かみあり』
神無月(旧暦10月)の出雲の国(島根県)を舞台にした女子高生と神様たちの笑いあり薀蓄ありのギャグまんが。神無月は出雲においては「神在月」。いったい何年10月やってるんだって感じですが、最近は混雑を避けて新暦の10月にやってくる神様もいらっしゃるとかなんとか。いろんな神様が出てきておもしろいです。こちらも連載中のはず。
- 作者: 染屋カイコ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2013/09/20
- メディア: Kindle版
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気が凝って生まれた新しい四神の白虎がまじかわいい。京都の白虎ももちろん好き。ダンディー虎。
小雨大豆『九十九の満月』
ニコニコ静画の公式漫画として連載中の妖怪漫画。舞台は江戸~明治に移り変わろうかというところだけど設定は完全ファンタジー。妖怪だけが住む「おんでこ屋敷」という広い世界で主人公たちが戦ったり戦ったり戦ったりしてときどきめちゃクソに泣かせてくるおはなし。出てくる世界や妖怪はほぼ作者のオリジナル。
- 作者: 小雨大豆
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/02/09
- メディア: コミック
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書籍化もされましたが、小雨さんは媒体に合わせて話を動かすのが上手いというか、ぶっちゃけニコ静で見たほうが感動三割増しな気がするのでそちらをおすすめしたい。
好きな作品でもあり、好きな作者さんです。同じ作者の作品でサウンド?ノベルゲームの『鷽替真と月夜の×××』、そのスピンオフ動画を含む『酔狂倶楽部ラジオ』、あと『フィオナ旅行記』も大好き!フィオナはイラスト(写真、という設定)がでかくてカラーのブログ更新版で見て欲しいけどいま URL 死んでるんだなぁかなしい。
あわせて読みたい
以前紹介したこちらの漫画も依然進行形でおすすめです。竜と人が暮らすやさしい世界のおはなし。新刊やスピンオフ(本編とも繋がる)も出てます。
そういえば電子書籍版では満足できず、結局(新装版とかですが)全巻紙の書籍も揃えました。最近出た文庫版も買いました。最新話を読みたいがために雑誌も買ってます。大ファンです。