お仕事でもお世話になっている*1 LINE さんの開発者向けイベント『LINE DEVELOPER DAY 2016』に行ってきました。
去年は別の同僚が参加して、良かったとおすすめされたので楽しみにしてました!
公式がすでにスライドをまとめた記事を公開しているのも素晴らしい。LINE LIVE での配信動画も公開されてますね。
というわけでここでは簡単な感想や、気になった部分だけメモ。
イベントの印象とお土産
当選したあとは、 専用の LINE Channel と友達 になり、入場も Channel で渡された QR コードを端末にかざすだけ 。受付の列の振り分けが自動で行われる(QR コードが読み取られると Channel に列番号が案内される)。惜しむらくは物理的な受付列のレイアウトが紛らわしくて、指定された列からうっかり一列ズレて並んでしまったことかな…*2
ともかく無事に入場。
LINE DEV DAV 2016 なう #linedevday pic.twitter.com/2HpqiHIDb7
— 師走 (@tmd45) September 29, 2016
シャレオツ=ヒカリエのシャレオツ=イベント空間。グリーンとブルーのライトが眩しい。グリーンのエリアに座って Mac を開いたら画面が紫に見えるレベルのグリーンさでした(開会後は普通のライトになってました)。
あと手前に見える(奥に比べたら)小さいスクリーンは、スクリーンじゃなくて LED ディスプレイだった。しゅごい。どっちもでっかいし。しかし会場内 WiFi が、拾えてもほとんど繋がらない状態だったのはツラかった。
入場時に渡されたパンフレットには、ステッカーの詰め合わせと ヒカリエの 2,000 円分のお食事券(昼食代) が。お昼はそれで同僚と美味しいご飯も食べてきました。
アンケート回答して貰えるノベルティも豪華。
「LINE って IoT に力入れてるって話聞かないけど?」みたいな印象を払拭するべく、LINE で IoT 試せる Beacon そのものを無料配布。これはみんなアンケート答えるよね…上手い。っていうかアンケート回答収集に見合わないコストかかってそうですが、そこは開発者にもっと興味持ってもらいたいという強い思いがあってのことなんでしょうね。
そういえばこのノベルティの引き換えにも LINE クーポンが利用されていました 。
ご来場の皆さまには、このようなノベルティを配布しています
— LINE_DEV (@LINE_DEV) September 29, 2016
LINEと連動するLINE Beaconの基盤も入ってます。本気です! #linedevday pic.twitter.com/7RQFFYXD2a
#linedevday でお配りしているお土産、このようにタブレットやスマートフォンなどとご利用ください!アンケートに是非お答えくださいね。 pic.twitter.com/LjlsY1pQvp
— LINE_DEV (@LINE_DEV) September 29, 2016
それにしても…富豪かよ…
Beacon で LINE の IoT 開発が試せるのはもちろん楽しみだが、真空タンブラー買おうかちょうど迷ってたところだったから、そっちも地味に嬉しいw
いただいた Beacon で会社の出退勤管理とか、なんかできるかな〜♪
Introduction & Keynote
A-1 Opening & Introduction
LINE の CTO から、今日全体の話のイントロダクション。そしてこれからの LINE の開発者向けスタンスについて(これは最後の執行役員の発表にもあった)。
- "Closing the Distance" すべてを LINE 内で!Smart Portal
- Messaging Platform
- Content Platform
- Life Infra Platform
- Messaging API について
- Chat Extension 提供予定
- Tech Forcus
- Large-Scale Platform
- LINE は「毎日の生活を補う/毎日の生活に溶け込む」サービスを届けたい。そのプラットフォームになる
- Data Processing & Machine Learning にも力を入れている
- 外の開発者に "Open" 化して互いに協力していきたい
A-2 Keynote: New world by the LINE BOT
新機能 LINE Notify
https://notify-bot.line.me/ja/
- アプリとかんたんに連携して LINE に通知を飛ばせる機能。無料
- わざわざチャンネルを作る必要が無い(LINE Notify 用の Channel に通知される?)
- OAuth2 + Web API という(開発者には)慣れた実装
- サンブル bot 公開
- ユーザの Access Token 取得が面倒? → Personal Access Token にも対応(開発者が自分で発行できる Access Token のこと)
- それも面倒? → 各種サービスの Integration としてすでに対応済み
- IFTTT
- GitHub
- Mackerel
下記の画像は同僚が早速連携を試してみた結果の画面。
しかし LINE を Slack みたいに各種開発の通知を流す先として使うかというと…どうなんだろう?緊急度の高い障害で 休日に呼び出したい とかなら使えるかもネ(なんて話を一緒に参加していた同僚とお昼に話してた)。
IFTTT なら開発関連に限定せず関わらずなにか工夫して使いみちあるかも。うん。
LINE BOT API Trial 終了(Developer Trial の提供)と Message API の完全オープン化
toType=1(固定)
などの Magic Number を排除(すばらしいね。でもつまり仕様変更だよね?)- Reference full rewrite
Official SDK リリース
- Java, golang, Ruby, PHP, Perl5
- https://github.com/line/
Business Connect や BOT Trial では提供されていなかった新機能
- Group に入れる bot が開発可能になる
- New Message Type: Carousel(複数の選択肢の表示)
- 名前のとおりレスポンスの複数の選択肢をカルーセルのように表示して、ユーザはそこから選ぶことができるようなメッセージ
- 他にメッセージに対してリアクションを2択、3〜5択で選択させるようなタイプも
- Reply / Push API
- Push は以前からある。bot がユーザに通知を送るための機能で、現在有料プランでのみ利用可能
- Reply は新機能
- 全てのユーザのメッセージに "Reply Token" が付与される。有効期限は数十秒、一度使用したら無効化される
- この "Reply Token" を使って返信するメッセージは無料
- 有料プラン利用者でも、これを使ってメッセージ返信コストを下げることができる
- (有料プランではそのランクごとに送信可能なメッセージ数が決まっているため。Reply Token を上手く使えばそのメッセージ数を消費すること無く、ユーザのメッセージに応えることができる)
New Message Type と Reply 機能は従来の Bussiness Connect では利用不可(別途連絡するとのこと)。
BOT API Trial は Developer Trial に代わり、全ての(無料)機能が利用可能になる。友達になれるユーザ数の上限は 50 人と変わらず。
また活用をすすめてもらうために最高賞金 1,000 万円の LINE Bot Award の実施も発表されました。
これからの LINE bot の活用方法について
- リッチメニューを上手く使いましょう
- トークに入ると にゅっ と表示されてきて目立つ
- ワンタップでかんたんに操作できる導線になる
- リッチメッセージを上手く使いましょう
- イメージマッピング(リンク)されたメッセージ
- これもパッと目に入ったときの情報量が多くできる
LINE Login
これは弊社で取り組んでるのでばっちり把握してる話なんですが、発表で「実は LINE も Web ログイン機能を提供しております」って言われて吹き出してしまいました(;´∀`)
- LINE が提供する Web ログイン機能(ソーシャルログイン機能)
- LINE アプリの In App Browser であれば「オートログイン」が可能
- さらに会員の新規登録などをかんたんにする「PROFILE+」機能(フォームへの個人情報フィルインアシスト)
ヽ(;´Д`)ノ ランタ タンタン♪
記事も長くなってきたので、午後の各セッションの感想などは次の記事にする。
*1:feedforce プレスリリース 2016/8/22
*2:あと注意力散漫な参加者が案内を読まずに「とりあえず一番ひとの多い列」に並んでたのには笑った。行動学とか面白そうだよね(関係ない
*3:このサンプルコードの併記レイアウトは PayPal の Reference も同じ感じですね。どちらもドキュメントは素晴らしい。ドキュメントは(他が悪いとは一言も言ってない)